展覧会概要

タイトル: 逗子日乗

作家名: 長島 敏春

会場

G&S 根雨

大阪府豊中市服部元町1-6-1-1F/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分

会期

2023年9月10日(日)〜10月10日(火)

*作家在廊 9月14日(木)〜18日(月)

休廊日

水曜・木曜

開廊時間

13:00〜19:00

入場料

無料、作品販売あり

展覧会紹介

 逗子、鎌倉、葉山と地名を並べてみても、歴史と風土が醸し出す風情を感じずにはおれない。そしてまた、逗子は写真家たちの町でもあった。長島の前回の写真展は、海中も含めて、カラー作品を並べたが、今回は、彼の心象風景を紡ぐ試みとして、モノクロームの展示である。しかも、「逗子日乗」と題して、スナップ作品とは一味違った、日記世界が展開される。それは、一見すると人間の他愛ない日常生活を、広がる自然の中に活写したように見えるのだが、混ざり込んだ渦のように、人や自然の後先に、複雑な航跡を導き出す。それが見えるところまで、彼は自らの歩を進め得たのであろうか?

 写真家は、そこにある被写体から現在、過去、未来を眺め得る。そこに、堅固な彼ならではの視座が見え隠れする。コロナ後の、人間たちの後ろ姿に、新たな可能性を見出したいのは、わたくしだけだろうか?

 写す試みの中に、画像の中に、ドクンドクンと、脈動する日乗が静かに鎮座している。

石井仁志(20世紀メディア評論、G&S根雨主宰)

 

トークイベント

開催日時

2023年9月17日(日) 15:00~16:30 *終了後、サイン会開催

出席者

長島敏春、石井仁志(G&S 根雨 プロデューサー)

参加費

2,000円(ドリンク付)、要予約(080-3122-3154まで)

プロフィール

長島 敏春(1954-)

1954年東京都に生まれる。2009年外国通信社を経てフリーランス。
2009年『アサヒカメラ』5月号に「白化するサンゴ礁」を発表。2015年逗子市に「海と森のギャラリー」を主宰。逗子で海中の定点撮影を続け、逗子で陸上の撮影開始。2021年G&S根雨、海と森のギャラリー「逗子」開催。2022年日本写真協会「地域との共生」出展作家としてピクトリコショップ&ギャラリー、東川町文化ギャラリーで「逗子」を開催。「サンゴの海」「マングローブ生態系冒険図鑑」(偕成社)「逗子サンゴものがたり」(じゃこめてい出版)写真展多数