展覧会概要
タイトル: 流れ雲旅
作家名: 北井 一夫
会場
大阪府豊中市服部元町1-6-1-1F/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分
会期
2021年1月15日(金)〜4月25日(日)
休廊日
水曜・木曜
開廊時間
13:00〜19:00
入場料
無料、作品販売あり
展覧会紹介
人生を大きな旅と捉えるならば、自分自身の姿勢を確保し、思考を重ね、不安を払拭し、 目標を定めて、困難でも歩みを進めなければならない。北井一夫の人生では、無数の旅が、 折り重なるように展開された。敗戦後の大陸からの引き上げ、幼少期の引っ越し、長じては、写真との格闘、過激派の時代をくぐり、三里塚を経て、日本全国への撮影行、ヨーロッパへの取材など、成長は、旅とともにあったといっても過言ではないだろう。「1980年に」あたりに戻って、その前後の北井の旅を、新しい視座で、現在、過去、未来の手紙のやりとりのように、この壁に再現してみようかと思う。彼の旅は、すんなりと撮り上げるス ナップ世界とは異なり、まるで時間を搦めとるようなタイムカプセル的、作品群により、まさに過激に埋め尽くされる。そして、旅の始まりでありながら、中核をなす津軽への旅こそ、つげ義春から伝授された旅の味わい、その捕獲への分岐点、新たな道程の開始だった。 さて、同行する我々の旅は、どういう明日へ連なるのだろうか?
石井仁志(20世紀メディア評論・プロデューサーディレクター G&S根雨)
展示構成
本展では「いつか見た風景」、「沖縄放浪」、「フランス放浪」、「1980年に」より約40点を展示いたします。
トークイベント「北井写真の魅力とは? 人生すべからく、流れ雲旅」
開催日時
2021年3月20日(土) 14:00〜16:00(終了後、サイン会あり)
出席者
北井一夫、石井仁志(G&S 根雨 プロデューサー)
参加費
2,500円(ドリンク付)
定員
15名(要予約)
プロフィール
北井一夫(1944-)
1944年 満州鞍山生まれ 日本大学芸術学部写真学科中退。『三里塚』『村へ』『いつか見た風景』『フナバシストーリー』『1990年代北京』などドキュメンタリー的な写真を撮影、発表して きた。1972年、第22回日本写真協会新人賞。76年、第1回木村伊兵衛写真賞。2013 年、日本写真協会作家賞を受賞。出版物は膨大、2020年10月に平凡社より『過激派 の時代』も発刊。個展も多数開催。