展覧会概要
タイトル: 木村伊兵衛写真展
作家名: 木村 伊兵衛
会場
大阪府豊中市服部元町1-6-1-1F/阪急宝塚線 服部天神駅(梅田から11分)下車 徒歩1分
会期
2020年9月18日(金)〜10月31日(土)
休廊日
水曜・木曜
開廊時間
13:00〜19:00
入場料
無料、作品販売あり
展覧会紹介
まっすぐな目、戦前そして敗戦後を通じ、写し撮られた膨大な瞬間。何が伊兵衛か?
それは、秘策なしの無我の視座、ひたすらに、まっすぐな目。幼少の頃から、死の目前までカメラをかまえ、人間を、その日常を、あらゆる事象、時代を、伊兵衛流報道写真にし続けた。
江戸っ子気質を色濃くうけつぎ、照れて話は、べらんめえ。だが、教育では伝えることすら不可能な、深い知恵や、継続から生まれる技や、極め付きの芸を、一枚の印画が、伝えてくる。まして、多くの写真集や、数は少ないとはいえ、残されたプリントから、垣間見る伊兵衛世界の峻厳な頂は、時代を映し、そこにあった人々の思いを、情感とともに今に伝える。一見、柔らかな諧調で写し出された何気ない一枚に、たとえ大きな感動や、驚きの世界が拡がらなくとも、じわじわと観ているものを引き込み飲み込んでいく、伊兵衛の独特な回路が口を開けている。「どおだい、おつなもんだよ。」と声が聞こえる。
石井仁志(20世紀メディア評論・プロデューサーディレクター G&S根雨)
展示構成
「那覇の市場」ほか作品約20点+関連資料を展示いたします。
関連イベント:ギャラリートーク「木村伊兵衛を語る」
1)人物「木村伊兵衛を語る (人となり)」
開催日時
2020年10月11日(日) 15:00〜16:30
解説
石井仁志(G&S 根雨 プロデューサー)
参加費
1,500円
定員
15名(要予約)
2)時代「木村伊兵衛と昭和(時代との相克)」
開催日時
2020年10月18日(日) 15:00〜16:30
解説
石井仁志(G&S 根雨 プロデューサー)
参加費
1,500円
定員
15名(要予約)
3)スペシャルトーク「実像、木村伊兵衛の真実」
開催日時
2020年10月25日(日) 15:00〜17:00(質疑応答あり)
解説
北井一夫、石井仁志(G&S 根雨 プロデューサー)
参加費
2,500円(ドリンク付)
定員
15名(要予約)
北井一夫 (きたい かずお)
1944年 満州鞍山生まれ。日本大学芸術学部写真学科中退。『三里塚』『村へ』『いつか見た風景』『フナバシストーリー』『1990年代北京』などルポルタージュ的な写真を撮影、発表してきた。1972年、第22回日本写真協会新人賞。76年、第1回木村伊兵衛写真賞。2013年、日本写真協会作家賞を受賞。出版物は膨大、個展も多数開催。
プロフィール
木村 伊兵衛(1901-1974)
東京市下谷金杉上町生まれ。京華商業学校卒業。1924年、東京日暮里で写真館開業。33年、「日本工房」設立。敗戦前、東方社に係る。47年、サン・ニュース・フォトスに入社。独自の報道写真を展開。50年、日本写真家協会初代会長就任。日中文化交流にも貢献。『中国の旅』(74年、朝日新聞社)『木村伊兵衛写真集・パリ』(74年、のら社)他、雑誌掲載、写真集など多数あり。74年5月31日、17時32分、永眠。